本記事はたま(私)が厳選した ”社会人が知っておいて損をしないビジネス用語152選” のうち「ア行」~「サ行」をご紹介します。さらにPart2では「タ行」~「ハ行」、Part3では「マ行~ワ行」と「A~Z」をご紹介します。(随時更新予定)
なぜビジネス用語を紹介するのか?
たまは学生時代を含め、様々な業種・業界のお仕事を経験する機会がありました。
その経験の中で同じ用語でも業種・業界ごとに意味が違っていたり、まったく知らない用語があったりなど、困惑した経験があります。
また、他業種の方とお話しする際に相手の業種・業界の用語を知っているだけで、交渉や協働がスムーズかつ高い成果を挙げることが出来たこともあります。
これらの経験からビジネス(仕事の場)で使用される「用語」の知識は、きっと皆さんにも役立つものだろうと考え、今回の記事を作成しました。
お知らせ
ビジネス用語は同じ言葉でも業界ごとに若干異なる使い方をされることがあります。そのため業界によっては今回紹介する内容が100%正しいとは言えないこともあるかもしれません。また、できる限り業界ごとに意味が異なるような用語には複数の解釈を添えていますが不足もあるかと思います。
「この用語にはこんな使い方があるよ」「この使い方はあまりしていないよ」など、皆様からご意見を頂けると、ありがたいです。ご意見はお問い合わせフォームよりお願いいたします。
それではご紹介していきます!多くの方にご活用いただければ幸いです(^^)/
たまが選ぶビジネス用語150選 Part1
タグとその意味
類似 ⇒ 似ているが異なる意味の言葉
対義 ⇒ 反対の意味、もしくは対になって使用される言葉
関連 ⇒ 関連のある言葉
ア行(21単語)
◆アウトソーシング(オフショアアウトソーシング)
業務の一部~大部分を外部の専門業者に委託すること。
社外から生産に必要な部品・製品を調達すること。
オフショアが付くのは委託先企業が海外に存在するような形態の場合。
関連 クラウドソーシング , マルチソーシング ,コ・ソーシング
◆アウトバウンド(Outbound)
自国から外国へ出かける旅行または海外旅行。
対義 インバウンド
◆アウトプット
「出力」または「身に付けた情報や動作を活かすこと」を指す。
対義 インプット
◆アサイン(assign)
「任命する」「割り当てる」「付与する」などの意味がある。基本的に目上の立場の人から下の人に対して申し付けること。
◆アジェンダ
必ず実現すべき「プラン」「計画」という意味。
会議の議題として予定している内容、全体の流れと要点をまとめたもの。結論の決まっていない相互の話し合いの場で用いることが多い。
類似 レジュメ
◆アテンド(attend)
「世話をする」「付き添う」などの意味。業界により意味合いが異なる。ホテル業界では「案内業務」、ブライダル業界では「介添人」、ショールーム等では「接客営業」、工場等では「引率」、交通機関では「接客」の意味で使用されることが多い。
◆アナジー効果(Anergy)
人・事柄・組織などが共同した結果が、それぞれの力の和を下回る効果や機能となってしまうこと。マイナスの相乗効果。
対義 シナジー効果
◆アナリティクス
直訳では「分析論」または「解析論」。
統計学、機械学習、予測モデリングなどの手法、およびツールを指す。また、「Googleアナリティクス」や「Youtubeアナリティクス」「Twitterアナリティクス」などのツールをさす場合もある。
データ内の重要なパターンを検出、解釈、および伝達するプロセス。
◆アライアンス(alliance)
直訳では「同盟・連合・提携・縁組」。
ビジネスの場面では、一般的に「業務提携」「戦略的同盟」といった意味で用いられる。
ビジネス用語として使われるアライアンスとは複数の異業種企業が、互いの利益を上げる、業務を拡大させる、新規事業を立ち上げる、といった目的で、業務提携を交わす。
◆粗利益(あらりえき)・粗利(あらり)
売上高から仕入れにかかった原価を差し引いた利益のこと。損益計算書における「売上総利益」のこと。
粗利=売上高-売上原価(期首商品棚卸高+当期商品仕入れ高-期末商品棚卸高)
◆イド(id)=エス(es)
無意識領域のこと。自覚されない過去の経験と様々な欲求が無秩序に存在する領域。欲求を満たすことを優先し、不快なものを避けようとする、本能的なエネルギー(リビドー)を蓄える貯蔵庫。原始的な欲求。
関連 エゴ(ego) , スーパーエゴ(super-ego)
◆イニシアチブ
主導権、主導、率先、首唱。(事態改善への)新規構想、戦略、独創力。進んで物事に取り組む能力、実行力、自発力。
◆イニシャルコスト
直訳で「初期費用」と訳されることが多い。
対義 ランニングコスト
◆インバウンド
外国人が訪れてくる旅行、訪日旅行のこと。
対義 アウトバウンド
◆インプット
「入力」または「新しい情報やスキルを身につけること」を指す。
対義 アウトプット
◆インフルエンサー(influencer)
世間に与える影響力が大きい行動を行う人物のこと
◆エクスキューズ
「言い訳」「弁明」「免除」の場面で使用する。なお、する側よりもされる側が使用することが多い。
例)「エクスキューズ(言い訳)じゃなくて失敗の理由を聞いてるんです」
「彼が失敗するのは珍しいのでエクスキューズ(弁明)の機会を与えましょう」
「本来は責任を取らせるところだが、今回はエクスキューズ(免除)にします」
◆エゴ(ego)
自我のこと。意識領域のことを指し、日々自覚している「自分」の部分。
イド、スーパーエゴの調整役で心のバランスを保ちつつ、状況を把握しながら判断して社会適応していくための機能。イドとスーパーエゴの中間。
関連 イド(id)=エス(es) , スーパーエゴ(super-ego)
◆エスカレーション
直訳では「上昇」や「拡大」などの意味で、ビジネス上では「上司・上位へのアプローチ」として使用されることが多い。ただの上司への報告とは異なり、「報告+指示受け」の意味を持つ。
◆エビデンス(evidence)
直訳では「証拠」「根拠」。業界により意味合いが異なる。
医療業界では治療方針・薬品に対する科学的根拠という意味合いで使われる。 EBM (Evidence-Based Medicine)=根拠に基づく医療という言葉がある。
IT業界:システムが正常に稼働していることを示すデータのことをエビデンスという。
行政:EBPM(Evidence-Based Policy Making)=根拠に基づく政策立案という言葉で使用される。
類似 ソース(source)
◆オンスケ(オンスケジュール)
作業・計画・行程が予定通りに進んでいること。
関連 リスケ
対義 ビハインド
カ行(11単語)
◆カバレッジ(Coverage)
直訳は「対象」「範囲」のこと。業界・分野により使用される際の意味が異なる。
ソフトウェア開発:ソフトウェアテスト(最終的な検証)で実施される範囲を表すか網羅率のこと。
メディア:受信可能な範囲のこと。新聞や雑誌の購読者数のこと。
通信:電波通信・無線通信で、電波の送受信が可能な範囲のことで「エリアカバレッジ」と言われる。
金融調査:アナリストがある企業に対して、調査・分析したりレーティングを公表すること。
投資銀行:クライアント(個人・企業)を担当する部門のこと。その他にプロダクト部門、ミドルバック部門がある。
◆キャズム・キャズム理論
イノベーターとアーリーアダプターを初期市場、アーリーマジョリティーからラガードをメインストリーム市場と言い、両者の間には「キャズム」と呼ばれる深い溝(市場に製品やサービスを普及させる際に超えるべき障害)があって、この溝を超えることが市場開拓において重要だとする理論。
◆キャパシティ(Capacity)
「自身が請け負える仕事量」「容量」「受け入れが可能な量」を示す。
◆キュレーション
IT業界の用語:特定の視点で集めた情報を選別、編集して新しい価値を発掘し公開すること。
◆Cookei(クッキー)
Edge や Safari などのウェブブラウザーでウェブを閲覧した時に保存される小さなファイルのこと。この小さなファイルが保存される仕組みがあるおかげで、ログイン情報を保持したり、閲覧した項目を記録したり出来ている。
1stパーティーと3rdパーティーがあり、前者は閲覧したサイトの会社専用のCookeiで、後者は閲覧したサイトにあるリンク先の第三者サイトが保存しているCookieである。
関連 サードパーティー(Third Party)
◆クライアント
「顧客」「依頼人」「施主」などを指す。IT業界では他のコンピュータやソフトウェアから機能や情報の提供を受けるコンピュータやソフトウェアのこと。なお、提供する側は「サーバ(server)」という。
◆クラウドソーシング(crowdsourcing)
インターネット上で不特定多数のクラウド(群衆)にサイト画面の作成やデータ入力を委託すること。
関連 アウトソーシング ,コ・ソーシング , マルチソーシング
◆クロージング(closing)
直訳は「閉鎖」「締め切り」「最終」となる。営業活動では商談で契約を結びつける最終段階を示す。顧客の希望をまとめ上げて成約へつなげること。
◆コアコンピタンス
他社には真似することが出来ない、他社を圧倒する企業の強みや能力のこと。
◆コ・ソーシング
委託企業と受託企業(委託先企業)が対等な立場になって共同(協同)で業務にあたること。
関連 アウトソーシング , クラウドソーシング , マルチソーシング
◆コンピテンシー(competency)
直訳では「適格性」「能力があること」「証拠能力」という意味。ビジネスシーンでは「その組織で(優秀な)成果を出すための行動特性」として人事や評価にて用いられる。
類似 リテラシー
◆コンプライアンス(compliance)
企業などが法令や規則を守ること。法令順守(遵守)のこと。なお、遵守する対象は「法令」「企業倫理」「社会規範」「就業規則」に及ぶ。
サ行(19単語)
◆サードパーティー(Third Party)
直訳では「第三者」「第三派閥」という意味。ビジネスシーンでは製造元が第一者(1st)、消費者・買い手が第2者(2nd)、それ以外が第3者(3rd)となる。おおむね外部メーカーの存在を指す。
インターネット上では3rdパーティーCookie※を指す。
関連 Cookei(クッキー)
◆サスティナビリティ
持続可能性を意味する。「sustain(持続する、状態を保つ)」+「-able(~できる)」を組み合わせた言葉。概念が普及したのは1992年の地球サミット(開催:リオデジャネイロ)から。
関連 SDGs
◆サマリー(summary)
話の要点もしくは大まかな内容や簡素にまとめたもの、と言う意味で用いられる表現。基本的には「要約」「要旨」と訳せる。文脈によっては「概要」「総括」と訳した方が適切な場合もある。
株式市場の関連では、マーケット情報を概況としてまとめたコンテンツを「マーケットサマリー」と呼ぶ。
学術論文におけるサマリーは、論述の最後に配置される要約、総括、あるいは「まとめ」の部分。論文の冒頭で概要を述べるアブストラクト(abstract)とは区別される。
◆シェアホルダー(Shareholder)
多数の株を保有し、議決権をもつような株主のこと。
関連 ステークホルダー , ストックホルダー
◆シナジー(synergy)効果
人・事柄・組織などが共同することにより、それぞれの力の和を上回る効果や機能が得られること。相乗効果のこと。
ビジネスでは個人や部署や企業が協力・提携することで、それぞれが単独で活動した場合に比べてより良い結果が得られることを言う。原則的に両者に利益が生じた場合に限られるため、片方のみに利益のある場合はシナジー効果が得られたとは言えない。
ビジネス上では「事業シナジー」「財務シナジー」「組織シナジー」の3種があると言われている。
対義 アナジー効果
◆ジャストアイデア
思いつき、ひらめき。「アイデア」に「ちょうど良い」をつけた和製英語。英語では「just an idea」となるが翻訳すると「ただのアイデア」となる。
◆シュリンク(shrink)
直訳では「縮む」「縮ませる」「縮小」「圧縮」などとなる。ビジネスシーンでは「市場が縮小する」「事業規模の縮小」「業績の低下」「消費の落ち込み」という意味で使用されることが多い。
◆純利益(じゅんりえき)
会社が稼いだ利益(経常利益+特別利益ー特別損失)から法人税など社内的コストを差し引いた後の最終的な利益のこと。同じ意味で使用される言葉には「税引後利益」や「最終利益」・「当期純利益」がある。
◆ショート(short)
資金不足・商品不足という意味で使用される。
◆シンギュラリティ
技術的特異点のこと。特に人間とAI(人工知能)の臨界点を指す。すなわち人間の脳と同レベルのAIが誕生する時点のこと。
◆スキーマ(schema)
直訳すると「図式」「図解」「概要」「あらまし」などになる。
◆スキーム(scheme)
直訳では「枠組み」「計画」「構想」となる。なおフレームワーク(枠組み)やプラン(計画)など、言葉上は同じ意味となる言葉もあるが、スキームには継続的な意味合いも含まれている。
◆スクリーニング(screening)
直訳では「審査」「選考」「ふるい分け」となる。
複数の対象から条件に合うものを選び出すこと。
◆スコープ
ビジネスシーンでは「仕事のおいて対象とする範囲」のこと。
IT分野では「影響の範囲」のこと。
医療では「見るための機器・器具」のこと。
◆ステークホルダー(stakeholder)
直訳では「利害関係者」となる。ビジネスシーンでは企業・組織における全ての利害関係者を指す。
関連 シェアホルダー , ストックホルダー
◆ストックホルダー(stockholder)
少数・多数にかかわらず株を保有している株主のこと。
関連 シェアホルダー , ステークホルダー
◆スーパーエゴ(super-ego)
超自我。幼少期に親から受けたしつけ・教育などで形成される領域。例えると優等生や良心的な心。イド(原始的な欲求)が表に出ないのはスーパーエゴが抑え込んでいるため。
関連 イド(id)=エス(es) , エゴ(ego)
◆セグメント
区分・区画など切り分けられたもののこと。切り分けること自体はセグメンテーションという。
◆ソース(source)
情報源、出所(でどころ)という意味。
類似 エビデンス(Evidence)
Part1の終わりに
たまが選ぶビジネス用語150選‼Part1はいかがだったでしょうか?
まだまだ、「これが紹介されていない!」「この言葉が知りたい!」などありましたら、お問い合わせフォームからご意見を下さると嬉しいです(^^)/
では、次回のPart2「タ行~ハ行」編も是非、ご活用ください!